後遺症・副作用(私の場合)

手術による後遺症

排尿障害、水腎症、腎盂腎炎、ホットフラッシュ

//排尿障害//

ステージ2b2期でガンが尿神経に浸潤していたため、広汎子宮全摘出術となり
子宮・卵巣・リンパ節などを摘出する手術をしました。
尿神経に食い込んでいたため、太い神経を切除したことにより、排尿障害が出て
9か月経過した今も自己導尿で排尿しています。(排尿したいという感覚がなく
一定時間でおトイレに行きます)

//水腎症//

移植腎が子宮近く(右腰骨の内側辺り)に位置しているためリンパを取り除く
のが困難だった(リンパが腎臓まわりと腎臓からつながる尿管に密接!?しているため)
ことで、5か月後くらいに術後の癒着によるものと思われますが、水腎症になり、
ステントを入れています。(ステントは3ヶ月に一度交換)

//腎盂腎炎//

ステントと自己導尿をしていることと、移植したので、免疫抑制剤を飲んでいる
こともあり、菌に感染しやすい。度々尿が濁り、初めのうちは気が付かないでいた
ので、腎盂腎炎になってしまうことがあった。腎盂腎炎にまでなると、高熱がでて
腎臓まわりには張りも感じるようです。抗生物質と水分点滴で処置し、治りました
現在は、尿の濁りをチェックし濁っているようであれば、水分を沢山とって1時間
おきくらいに排尿することで改善されています。それでも尿が濁る場合にはすぐに
病院で処方された抗生物質を飲んで対応しています

//ホットフラッシュ//

広汎子宮全摘出術でしたが、手術の時に中を開けた結果、卵巣の1つは残すこと
にしてくださいました。が、それでもホルモンバランスが崩れているようで、時折
急に体が熱くなります。寒い時期でも同じで、寝ている時も布団をはいでも汗がで
てしまう程になります。私の場合、数分でおさまります

抗がん剤治療による副作用

腎機能低下、便秘、味覚障害、食欲低下、視力低下、匂いに敏感、食べ物に影響
手足が冷え、イライラする、痩せる、体力低下

//腎機能低下//

腎移植をしているため、薬剤は1種類だけ(通常は2種類)にし、薬の量も通常の
1/3の量で抗がん剤治療をしていたけれど、シスプラチンは腎毒性が強く、やはり
影響がありました。通常のクレアチニン値は1.5くらいだったのが、抗がん剤治療
をすると、最悪2.1まで上がることがありました。
1/3の量でも、腎臓が濾過する能力が低いため、抗がん剤が体内に留まる時間が長く
効き目は人の何倍かはあるだろうとのことでした。
一度目の抗がん剤を終えてから、2度目の抗がん剤治療までは、クレアチニン値が
1.8まで戻った1か月半後に行いました。
しかし、2回目の抗がん剤治療を終えてから腎機能がなかなか戻らず、2ヶ月半して
戻ったけれど、それでも水腎症がでたり、色んな影響があったため、抗がん剤治療
は2回でとりあえず終わりにすることになりました。
その結果、現在は腎機能も元通りとまでいかずとも、1.7になることもあり、順調
です。

//便秘//

  

便秘にはかなり悩まされました。抗がん剤治療をしている患者さんは悩む人が多いと
  思います。薬により腸の動きが止まり、人によってはおならもでなくて腸閉塞を起こす
  可能性があるため、レントゲンを撮りチェックするようです。腸の動きを促す薬(ブルセニド)
  と便を柔らかくする薬(マグミット)を飲み、入院中にはヨーグルトや野菜ジュースを
  飲んでいましたが、それでもダメであげくに、痔になって痛くて眠れない日もありました
  一度、退院した直後に、お腹が張り熱(38度以下)が出て再び入院することになったことも
  あります。便秘といえども重症化すると大変ですね。

  

//味覚障害と嗅覚の異変//

  

抗がん剤治療をしてから2週間以上して味覚に障害がでました。
  私の場合は、甘さ・塩気ともに少しずつ感じないという状態でしたが、それでも食事が
  進まず、さらには今まで大丈夫だった魚を焼く匂いやお醤油を熱する匂いもダメになり
  なかなか体重も戻らず体力の回復も遅かったように思います。
  入院中は病院の食事は食べる気にならず、バナナやたこ焼きばかり食べていました。

 

//イライラ、精神的影響//

  

自分ではそうでないつもりでしたが、匂いなどに敏感になったせいか、イライラする事が
  多かったようです。前向きな性格でガンになってもそれほど落ち込むことはなかったのです
  が、(移植腎がダメになることだけは心配で仕方がなかった)手術でのホルモンバランスの
  影響もあるのでしょうか、いつも気にしないような事に対してまで、文句を言ったり一人きりで
  居たくなることもしばしばありました。
  そして、家族が心配している様を見るのが嫌でした。家族も心配で気持ちが暗くなったり
  人によっては家族こそ心のケアが必要な人もいるかと思います。私の場合、特に母でしたが、
  いつも私の体を気にかけ、声をかけてくれているのですが、ひどいようですが、それがとても
  嫌だったのです(涙)。できれば気にせず、普通にいて欲しい、気にせず出かけて楽しんでくれ
  と思っていました。入院している方が気が楽でした。
  今思えば、そこまでイライラしていたのは、自分の体が思うようにいかず、さらにどこからかくる
  イライラ感で、そうなってしまったのかもと思います。

     
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