子宮頸がんとその原因

< 子宮頸がんはどこにできる?>
子宮の入口付近にできるものを子宮頸がんといいます。
(膣部分より上から子宮の下部分の1/3ほどの部分を子宮頚部と呼ぶそうです)

<原因はウイルス>
子宮頸がんには、扁平上皮癌(扁平上皮がん)と腺癌(腺がん)がありますが、
扁平上皮癌(以下子宮頸がん)の場合、
原因のほとんどが、HPV(ヒトパピローマウイルス)によるものだそうです。
(それ以外には、喫煙やピル(経口避妊薬)などやストレスが原因とされています)

<そのウイルスはどこにいる?>
ヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV)
このウイルス。どこから来たのかわかっていないようですが、現在の日本では
当たり前のように多くの人の体内(主に陰部周辺)、皮膚上などに存在しているそうです。
性交渉の経験がある女性ならば、生涯に一度は感染する確立の高いものですが、
大体の場合は子宮頸がんになる前に免疫力によって消滅するそうです。

<どのような人な子宮頸がんになりやすい?>
感染し、消滅しないで留まっている場合に子宮頸がんになる確率が高くなります。
私の場合、腎移植をしていいるので、免疫抑制剤を飲んでいますが、そのように元々
免疫の低い人や、免疫の低い状態(ストレスや病気など)の時に感染した場合や
体内に小さな傷に留まってしまう等も考えられると思います。
誰にでもリスクがあるのです

<ハイリスク型HPVとローリスク型HPV>
HPVには100種以上の型があります。それぞれに番号がつけられています。
そのうちハイリスク型HPVというものが、子宮頸癌の原因になると考えられています。
※HPV検査でわかりますが、ハイリスク型HPVには16、18、31、33、35、52、58などが
あげられ、なかでも16,18はガンになる危険性が高いそうです。
ローリスク型HPVは外陰部にできるいぼ等の原因になるそうです。

<子宮頸癌となってしまうケース>
通常は感染しても、免疫で消滅することの多いHPVですが、体内に留まってしまったケースです。
HPVに感染した状態が長時間続くことを持続感染といいますが、一般的には平均で10年以上
の長い期間を経て 子宮頸癌になるそうです。
ウイルスの持続感染が長期にわたると、子宮頸部の上皮に異常増殖(異形成)が起こります。
この状態になっても、多くの場合はウイルスがだんだん排除され、異形成も治ることもあるそうです。
しかし、その異形成が治らず、軽度異形成から高度異形成へと進行し、このままガンに
なってしまう人がいるのです。
ですが、まだこの高度異形成の段階で検査などで異常が発見されれば、治療によって子宮頸がんを
予防することができるのです。
(私のように、移植患者で免疫抑制剤を飲んでいる場合には、短期間でガンになり、ガンが
早く成長することもありますので要注意です。)

<男女ともスプレッダーになりかねない>
持続感染中でも症状が出ないことが多く、自覚のないままHPVに感染した状態が長期間
時に数十年も続く場合があり、この期間中に感染者は、知らずにほかの人へHPVをうつすことになります。
またこの「沈黙の」慢性的HPV感染により発ガンのリスクが高まるそうです。
子宮頸がんのリスクだけでなく、性行為により喉頭がん、咽頭がんその他のリスクもあり
男女ともに知らずに感染を巻き起こす元になっているかもしれません。

HPVに感染しても多くの場合は免疫により自然に排除されるとのことなので、
日ごろから免疫力を高めておくことが重要かもしれません

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